雑誌『「旬」がまるごと』が楽しい件

たまたま店頭で並べて置いてあったので手に取ってみたら面白かった雑誌。

「旬」 がまるごと 2009年 03月号 [雑誌]

「旬」 がまるごと 2008年 11月号 [雑誌]

「旬」 がまるごと 2009年 01月号 [雑誌]

「旬」 がまるごと 2008年 09月号 [雑誌]

「旬」 がまるごと 2008年 05月号 [雑誌]

隔月刊らしいんだけれど、「一冊まるごと一つの食材」というサブタイトル通り、だいこんならだいこん、きゅうりならきゅうりだけ（でもないんだけど、基本はそれだけ）について丸々一冊を費やす雑誌。

何か一つの方向に偏ったりせず、テーマに沿ったものならなんでも取り扱うおおらかさが魅力。最新号の「だいこん」なら、だいこんのグラビア（謎）から始まり、図鑑にトリセツ、大根の種類の紹介、「１本５秒でツマに！」というツマ製造機の紹介、たくあんやおろし金があるかと思えば三國清三に大根料理作らせたり、有名おでん屋の紹介にセブンイレブンのおでん部会あり、東京農大の大根踊り（謎）あり、だいこんサミットや大根祭りの紹介などなど。変に高級指向や自然志向にふれたり、あるいはジャンク指向やお手軽路線にふれたりせず、とにかくだいこんを何でも伝えたい！　という雰囲気が出てます。

でも、一番すごかったのは「たまねぎ」の号の黒柳徹子インタビュー（笑）。タイトルからして「徹子のヘア」だし……。でも、単にネタに走ってるだけではなく、黒柳徹子に「私の人生には常に、タマネギが身近にあった気がします。」と言わしめるという、ある種のすごいインタビュー記事。もちろんこの号も、他に読ませる記事がたくさんあって楽しいかぎり。

純粋に料理好きな人向けの雑誌というわけでもなければプロ向けの雑誌というわけでもないので、読者対象が読めない感じですが、むしろ雑多な本読みには受けがいいかも。おすすめ。

ちなみに古い号はsold outらしく、amazonですごい値段で売ってます。ううむ。