退職のお知らせとフルタイムで電子出版やりますのご報告

日記ではご無沙汰しておりました。というかもろもろ書いてなくてすみません。あとで書く。

さて、私事で恐縮ですが(って日記なんだから私事なわけですが)、3月末日をもって現在勤務している会社を退職することになりました。

7年以上勤めた会社を離れるのはそれなりに感慨深いものがあります。とはいえ、この業界で7年というのはそこそこ長い方かもしれません。まあ、現職に関する不満はないと言ったら嘘になりますが、それよりも「他にやりたいことができた」というのがあって、心機一転、環境を変えるつもりです。

4月からは、Webの受託開発ビジネスからは離れて、電子出版専業で行くことにします。といっても、やってることはWeb(の自社開発の方、特にEC)とあんまり変わらなさそうですが。

会社の方も、やりたいことを全力でやるには、自分で作らなければならないようなので、その方向で準備中というか、調査中です。まあでも詳しい方のアドバイスは随時募集中の予定です。


とか書くと、なにやら電子出版ブームに乗って一山あてよう的に見えるかもしれません。が、個人的には電子書籍はそんなに儲からなさそうな気もしますし、そもそもそんなに好きでもないです(少なくとも紙書籍ほどには)。紙のほうが圧倒的に読みやすいしねえ。UIは超重要なので、紙書籍のUIの素晴らしさを軽視するなら、電子書籍にはあまり魅力を感じません(というか、たぶん失敗すると思います)。

それよりも、電子出版によって、読みたいものが読めるようになるといいなあ、と思います。前にも何度か話してますけど、例えば『はじめてのRSpec』とか、『はじめてのSinatra』とか、『はじめてのSphinx』とか、『はじめてのTatsumaki』とか。

別に昨日今日とか先月できたものについて、まだ日本語で読めないのは仕方ないでしょう。でも半年1年たっても出てこないんです。それってWebの速度で生活しているエンジニア的には困りませんか? 私は困ります(困ってました)。ので、困らないようにしたいです。それが目標です。

今の出版産業の方々もすごく頑張ってると思います。お付き合いさせていただいた方々は、ちゃんとした方がたくさんいらっしゃいますし。なのに、それでも現状できてない。それはつまり、既存の仕組みにのっかる形では、特に物理的な媒体に頼っている限りでは、無理な相談なんじゃないかと思います。その限界を、電子書籍という物理的な実体のない仕組みなら、超えられるんじゃないか、と。


そんなことを考えているわけですが、とりあえず3月中はまだ現職の残務作業があるので、そちらの方を粛々とこなすのと、今後の準備を粛々とこなす予定です。でもiPadの発売に合わせてなんか出したいよねえ。

今後ともよろしくお願いいたします。