RubyConf2008のLTで、Yuguiさんとitojunさんについて話してきました

なんかもうタイトルだけで十分という気になってきましたが、一応説明も。

毎年参加しながら、まともに会話もできず発表もせずという状態では、何しに行っているのか分からないというか、なんで自分はこんなことしてるんだろうと異国の空の下で思ったりしないでもないRubyConfなので、今年はLTをやるという話を聞いて何か話をしないと、と思ってました。が、実のところ自分のプロダクトがあるわけでもなく、また日本の状況の紹介をしても受けないらしい(正直みんな興味ない、というのが2年前の発表で判明した)ので、話す内容に悩んでいました。

が、ふと「日本には興味なくても、自分が使ってるプロダクトの作者が日本人なら、そのひとへの興味はあるはず」と思いつきました。とはいえ、よくRubyConfに来ている人はさておき、たとえ日本では有名でも海外ではそれほど、という人は紹介しても仕方なさそうです。そこで考えた結果、Yuguiさんを思いつきました。なんせそれまで海外にはさほどアピールしてなかった人が、突然Ruby 1.9のリリースマネージャになったわけですから、「Yuguiさんはやばい、じゃなくてちゃんとリリースマネジメントできるひとだよ!」というのを伝えておくのはよさそうです。

しかも運の良いことに、RubyConfの直前にRHGの逆襲企画があり、そこでYuguiさんに会えそうということだったので、よかったら動画でも撮らせてもらってRubyConfで発表したいなと思ってました。だがしかし。残念なことにYuguiさんはRHG逆襲は欠席だったので、やむなくジュンク堂トークセッションの動画(の冒頭の一瞬だけ)を持って行ってみました。

でも、本当はその前にもう一人、紹介しておきたい人がいました。

今回のRubyConf2008では、Guy Decouxの追悼企画をやるらしいという話が出てました。それを聞き、すぐに思ったのはitojunさんのことでした。ちょうど訃報を聞いたのがRubyConfに行く直前だったので、ほぼ1年たったことになります。そのことを思い出して、しんみりしたのも覚えています。

itojunさんのことは、Guy Decouxほどではないかもしれませんが、Rubyistだったら知っていて欲しい人です。おそらくBSD界やネットワーク界(?)の中には、まつもとさんよりもitojunさんのことがよく知られているコミュニティもあるでしょう。しかし、海外のRubyistsのコミュニティでは、ほぼ無名の人に違いありません。それはやはり、いくらなんでも、としか。

ところが。いざスライドを作ろうとすると、もう泣けて大変でした。比喩的な意味ではなくて、ほとんど滂沱というかなんというか、文章考えても涙が止まらないわ、youtubeの動画をkeynote用に変換するのでも涙が止まらないわ、keynoteのスライドをいじってても涙が止まらないわ、ほとんど情緒不安定みたいでだいじょうぶですかこのひとは状態になっていたので、まともに話せるかどうか怪しくて、日和ろうかと思ったことは一度や二度ではありません。が、ちょうど1年というこのタイミングを逃すともっと発表しづらいだろうし、他にやってくれそうな人も思い当たらなかったので、万が一途中で行き詰まってもYuguiさんの紹介はできるはずだからそれでも価値あるかなどと考え、僭越ながら発表してみました。案の定、話しながら途中で泣いて詰まってすごいことになってしまいましたが、それでも無事(なのか?)に発表でき、また拍手もいただけて良かったです。

動画は恥ずかしいので公開されても見なくていいです。

なんかちょっとほめすぎなのかなあ、と思いつつも、私は直接の面識がないので、よいところしか知らないため、素朴に書くとこんな感じになるのです。ある意味、親しくなかった人の方が、屈託なく話せていいのではないのかな、と思ったりします(言い訳でもありますけど)。というか、今見返してもやっぱり涙が出てきた。

ちなみに今回は初めてのMacでのプレゼンで、初めてKeynoteを使ってみました。確かに2画面使ったプレゼンは便利なんだけど、しかしこの設定は難しすぎる。道理でMacのひとの発表準備は手間取るわけだよ。そうそう慣れても一発ではなかなかできないんじゃないかなあ、と思いました(今回はきわめてゆるい感じのLTだったので、調整に時間をかけても文句言われなかった)。

最後に、直前にMacでのプレゼンの仕方を説明してくれたレオさん、セットアップを手伝ってくれた角谷さん、そしてMacbook Air用のバッテリを売っていただいたshachiさん(これがなかったらAirでの行動は辛かった)、どうもありがとうございました(ちなみにRubyConf2008全般でお世話になったひとはもっとたくさんいます。みなさまもろもろありがとうございます)。