台湾版『たのしいRuby』が(一部の人にとっては)すごい

先日、『たのしいRuby』の台湾語版、『Ruby Programming 向Ruby之父学程設計』が届きました。某所にも書かれてましたが、これがちょっとすごいのです。いや、何がすごいって、部扉の引用が全て訳されているのでした。三原順とか新井素子とか竹本健治とか紺野キタとか。ニコリも(パズルが「Pazzle」になってるけど)。

「不然、那麼、就不要想太多來幹一場吧?」
―新井素子《……絶句》

とか見るだけでもう大興奮で鼻水が止まりません(嘘です)。しかも第2版を元にしているのであとがきもついていて、そしたらそこには『あたしの中の……』が《在我之中的……》とか書かれてるわけですよ。いやあ。いやあ。長生きはするものですね。

きっと台湾のRuby使いで、なぜか日本SFに詳しかったり日本の少女マンガに詳しかったりする人がこれを読んで、「この三原順というのはすごいマンガ家で……」とか「新井素子はあとがきにこだわる作家なんだけど『あたしの中の……』の奇想天外版のあとがきは文庫版にはついてなくて」とかなんとか熱く語って、周囲のひとから冷たい視線を浴びる、とかいう光景が目に浮かびますね。