LL Future

昨日無事に終了しました。参加されたみなさま、どうもありがとうございました。
今年は出演者控え室に詰めていたので(おまけになぜか吉祥寺まで買い出しに行っていたので)あんまり中身は見れなかったのですが、楽しんでいただけたのなら幸いです。
そしてよろしければアンケートにもお答えいただけるとうれしいです。

http://ll.jus.or.jp/2008/enq

……という一般的なスタッフトークとは別に、個人的なメモ。
今年は(今年も)ぜんぜん動けなかった。まあRubyKaigiやその他のことがあったりというのはあるにはあるが、自分的には非常にまずいような気がする。
LL*の運営アーキテクチャは、事務方がJUS、企画がプログラミング言語コミュニティやそれに近しい人々・あるいはネタを持っている人々、という体制が基本で、私としてもRuby方面を代表する形で関わっている以上、まともに企画にコミットするか、企画にコミットできる人間を立てるべき。そうでなければ及第点に達しないというか、LL*に対して機会損失させてしまっている感がある。
今ある場所を大切にしなければならない。RubyKaigiやOSC、デブサミではできない、LL*の役割というものもあるべきだし、実際あると思う。有効に使わなければ。

メイヤー『オブジェクト指向入門 第2版 方法論・実践』

オブジェクト指向入門 第2版 方法論・実践 (IT Architects' Archiveクラシックモダン・コンピューティング)

オブジェクト指向入門 第2版 方法論・実践 (IT Architects' Archiveクラシックモダン・コンピューティング)

ついに完結!!!
長期戦になりそうですが、じっくり読みます。

アンク『Rubyの絵本』

Rubyの絵本

Rubyの絵本

シリーズ本の一冊。とっつきやすさはさすがの出来、なのですが。これはちょっと。

いやその、一概に悪い、というわけではないのですが……問題なしとは言えない感じです。

  • Rubyっぽくない記述」が散見される

メソッド名がcamelCaseだとか、インデントが4だとか、forループで押していてeachの説明が後の方までないとか、複数の文字列と変数を出力するのに埋め込みを使わないとか、Rubyの書き方をよく知っている人が書いた、というより、他の言語の書き方で、Rubyでも動作はする、という感じです。

  • 詰めが甘い

インデントがおかしいところ、スペースがおかしいところなどもあるように思います。意味なく行末のセミコロンがあったりとか(62ページ、64ページ)。

あと、p.124のソース、

class Dog
    @name
    @kind
    @bark
    def initialize(name)
        @name = name
    end
【以下略】

(※2008/09/03追記:すみません、ちょっと間違ってたので上記ソースを修正。)

はちょっと目が点になりました(実はいきなり開いたページがこれだったのですごく印象が悪い)。

敷居が低くてしかも洗練されている、というところでは、これまで出てきたRuby本の中でも出色の出来だと思うので、すごくもったいない感が強いです。まあこれでも「読むな」というほどではないんだけど。ううん。惜しい。

もろもろ修正が効かないところではないと思うので、なんとかしてほしいなあ、と思います。

野村美月『“文学少女” と神に臨む作家 下』

とうとう、とうとう最終巻になってしまいました……。詳しくは後ほど。

神永正博『学力低下は錯覚である』

学力低下は錯覚である

学力低下は錯覚である

これはよい本。

  • 学力はそんなに低下していないが、人口減+定員増加のために相対的に下がる
  • ゆとり教育の功罪ははっきりしない(統計的に修正すると極端に落ちているわけではない)
  • 大学の理工系(特に工学系)の割合が減ったのは女子進学率が増えたからで、男子の工学系進学率は以前からほぼ1/4で変わらない
  • 年収に5000万円も差があるとかいうのは、高人気・高収入の金融・保険業の社会科学系出身者と製造業中心の工学系出身者を比較しているだけで、文学部よりは高い(<それもどうかと)

森北出版は良い仕事をしたと思いますが、これは新書で出すべきなんだろうなあ、とも思います。

ベツコミ2008年9月号

またamazonにないっぽい……。
今回は和泉かねよしが2本立て+表紙。『メンズ校』は祝再開! というところで、よくも悪くも相変わらずっぽいので期待。
『逆転ギルティ』もよい感じ。

Rich Shupe, Zevan Rosser『初めてのActionScript 3.0』

初めてのActionScript 3.0 ―Flashユーザーのためのステップアップガイド

初めてのActionScript 3.0 ―Flashユーザーのためのステップアップガイド

AS3の本も大量に出てたのですが、とりあえずこれだけ買ってみました。
オライリーの『初めての○○』(Learning XXX)シリーズなのに全編カラー、というのがAS3というかFlashの立ち位置を示しているようでさすがというかなんというか。