アンク『Rubyの絵本』
- 作者: アンク
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2008/09/04
- メディア: 大型本
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シリーズ本の一冊。とっつきやすさはさすがの出来、なのですが。これはちょっと。
いやその、一概に悪い、というわけではないのですが……問題なしとは言えない感じです。
- 「Rubyっぽくない記述」が散見される
メソッド名がcamelCaseだとか、インデントが4だとか、forループで押していてeachの説明が後の方までないとか、複数の文字列と変数を出力するのに埋め込みを使わないとか、Rubyの書き方をよく知っている人が書いた、というより、他の言語の書き方で、Rubyでも動作はする、という感じです。
- 詰めが甘い
インデントがおかしいところ、スペースがおかしいところなどもあるように思います。意味なく行末のセミコロンがあったりとか(62ページ、64ページ)。
あと、p.124のソース、
class Dog @name @kind @bark def initialize(name) @name = name end 【以下略】
(※2008/09/03追記:すみません、ちょっと間違ってたので上記ソースを修正。)
はちょっと目が点になりました(実はいきなり開いたページがこれだったのですごく印象が悪い)。
敷居が低くてしかも洗練されている、というところでは、これまで出てきたRuby本の中でも出色の出来だと思うので、すごくもったいない感が強いです。まあこれでも「読むな」というほどではないんだけど。ううん。惜しい。
もろもろ修正が効かないところではないと思うので、なんとかしてほしいなあ、と思います。