祝・『たのしいRuby』10周年

『たのしいRuby』初版が発行されたのは、奥付では2002年4月10日です。

あれから10年、今日がちょうど10周年です。おかげさまで『たのしいRuby』は順調に刷と版を重ね、現在第3版第5刷が好評販売中です。

10年前というと、Javaならサーブレット華やかなりし頃で、Strutsの本は出る前ですね(ざっと調べた感じだと、ウェリントン ダ=シルバ『JSP&タグライブラリ―StrutsによるWeb開発シナリオ』が出たのが同年8月で、これが最初のStruts本ぽいです)。Perlなら『プログラミングPerl 第3版』が出る前で、PHPなら『PHP4徹底攻略 実戦編』が出てた頃(同年3月)です。

曲がりなりにもコンピュータ書で10年間生き残り、そして10年経っても売れているタイトル、というのはあまり多くはありません(そういう意味では上記の『プログラミングPerl』はすごい)。とはいえ、これは本書がすごいというよりも、Rubyと本書を支えてくださったみなさまのおかげですよね。ありがとうございます。

第1版から第3版まで、3冊並べると↓こんな感じです。

第1版は趣味プログラマ向けということで、目立つような赤の強い表紙だったのですが、第2版以降は仕事で使う人が職場で変に目立ったり(?)しないよう、落ち着いた白を背景にした表紙にした、とのことでした。第2版が出たのは2006年、Rails上陸以降の本なのです。

そして、第3版は第2版のイメージをそのまま踏襲しながらも、改訂したというのは目立たせたいというのもあったそうで、帯が若干インフレ気味です。

この辺りの設計は(よくわからないので)担当編集者の杉山さんにお任せなのですが、その杉山さんからもお言葉をいただきました。

たのしいRuby10周年おめでとうございます&ありがとうございます!
Ruby 1.6対応からはじまった本書ですが、
おかげさまで多くの方々にご支持いただき、改訂を重ね、
ついに10年目の日を迎えることができました(奥付的な意味で)。
本書に担当編集として関われたことを大変嬉しく思っております。
これからも「たのしい」をモットーに、読後にモチベーションが上がり、
やってみたい試してみたいと思わせる定番入門書を目指して改訂していきたい所存です。
Ruby 3.0(ぐらいになってるのではないかと想像)対応の20周年目に向けて、
今後ともどうぞご贔屓によろしくお願いいたします。

20周年……。というか、10年たっても2.0はリリースまでには至らなかったんですね……。とはいえ、trunkはすでに2.0devになっているので、Ruby 2.0が使えるようになるのもそう遠くはなさそうです(そして『たのしいRuby 第4版』の構想もまじめに考えないといけない時期かも)。

というわけで、今後とも『たのしいRuby』を(そして『Rubyレシピブック第3版』『Rails3レシピブック』も合わせて)よろしくお願いいたします。

それと、本棚を発掘したら『たのしいRuby』初版のCD未開封(!)の本とか第2版とかも発掘されたので、第1版から第3版まで合わせて3冊プレゼントする誰得企画も構想中です。ご期待(?)ください。

たのしいRuby 第3版

たのしいRuby 第3版