Andrew W. Appel『最新コンパイラ構成技法』

最新コンパイラ構成技法

最新コンパイラ構成技法

ついに、ついに翻訳されたわけですよ、この本が。って、この日本語タイトルだとわけわかないですが、『Modern Compiler Implementation in ML』ですよ。Appelですよ、Tiger bookですよ!(興奮気味)

いやあ、コンパイラの理論と実装を読むのに手頃な本と言えばこの本、という噂をずいぶんと昔に聞いて以来、そのうち読んでみたいけど英語じゃちょっと、でも日本語にはならなさそうだし……と思ってからはや幾星霜。なんと10年の時を経て、ついに日本語になりました。めでたい。

興奮しすぎて中身はぜんぜん読んでないですし、10年もたってるんで古くなっているところもあるかもしれませんが、こまけぇことは(ry。ぱっと見た感じでは、アカデミックすぎず実装寄りすぎず、対象範囲も広く扱っている感じです。というか、日本語になっているのを見ただけでうれしくなってしまいますね。すばらしい。

しかしタイトルは本当になんとかしてほしかったです。これでtiger bookだと分かる人はふつういないのでは。せめて「ML」の一言をどこかに入れておいて欲しかったです、はい。あと、まえがきに「本書の訳出を開始したのは原著が出版されて間もない頃でしたが」と書いてあったのにはびっくりしました。編集者の方、おつかれさまでした……。