小飼弾『空気を読むな、本を読め。』

空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)

空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)

や、正直、この本自体は私は読まなくてもよい本なんですが、弾さんの本の読み方は嫌いではないです。

この本の掉尾を飾るのが「小飼弾が選ぶ 最強の100冊+1」なんですけど、はっきりいって普通の本読みだったら突っ込みどころ満載なわけですよ。変に新しいのとか変に古いのとか多いし、フィクションはSFに偏ってるし、そのわりにはテッド・チャン円城塔もいないし(<いやそれは単に趣味ですが)、これで「最強」はないでしょ最強は、みたいに思ったりするのが普通だとは思うんですが。でも、なんかこういう、ナチュラルな偏りが、よくいるダメだけど憎めない本読みっぽいなあと(<いちおうほめてるつもり)。まあわたし的には新井素子が入っているのでとりあえずOKです。でも未熟じゃないよ!(<すごくせまいツッコミ)

あと、個人的には「古典」や「良書」をプッシュする本読みが多すぎると思っているので、こういう新刊をプッシュするのに好感を持ってるのもあります。

まあ、普段は本を読まないひとならともかく、ふつうの本読みであればわざわざ読まなくてもいい本ですけど、ある種の親近感はおぼえるかもしれません。乱暴な物言いも含めて。そういう本です。