ブルース・コリアー『チャールズ・バベッジ―コンピュータ時代の開拓者』

チャールズ・バベッジ―コンピュータ時代の開拓者 (オックスフォード科学の肖像)

チャールズ・バベッジ―コンピュータ時代の開拓者 (オックスフォード科学の肖像)

「オックスフォード科学の肖像」というシリーズの一冊。というか、出版社が大月書店なんですね。こんな本も出していたとわ。

バベッジの階差機関、解析機関の(ある程度原理にまで踏み込んだ)説明を混ぜながら、バベッジが生きた生涯とその前後を簡潔にまとめた本。時代の雰囲気(イギリスでの科学の遅れ気味とそれを挽回するべく動くバベッジたちの奮闘とかも)も描かれています。まあ、ちょっと簡潔にまとめすぎなきらいもありますが、あんまり長くなって読む気がなくなるよりはよいでしょう。

バベッジと言えば、ちくまから『バベッジのコンピュータ』という本が出てたみたいですが、もう入手困難みたいですね……ううむ。そういう意味では、今ふつうに読めるバベッジの本としておすすめです。