真・Rails本ラッシュ(2008春モデル)

http://wota.jp/ac/?date=20080515#p01

いやいや、本自体ならもっとありますよ! というわけでまとめてご紹介。だいたい発売日順。最後は宣伝です。

Ruby on RailsによるWebアプリケーション・スーパーサンプル

Ruby on RailsによるWebアプリケーション・スーパーサンプル

某レシピ本と同じ出版社の本。企画自体は某レシピ本の方が早かったのに、出版はこちらの方が早かったんですよね……と嘆かれて肩身の狭い思いをしたのは秘密。
Rails本としての特徴は、Engineを中心にしているところと、作るアプリのネタが妙もAgileというかLifehack系に偏っている点。とはいえ、サンプル集としては一番の量を誇っているんじゃないでしょうか。Engineを使いたい・使うかどうかで評価が分かれそうな本。

10日でおぼえる Ruby on Rails入門教室

10日でおぼえる Ruby on Rails入門教室

Artonさんの本。前著『かんたんRuby on RailsでWebアプリケーション開発』と対象読者的にはかぶってそうなものの、内容的にはそんなにかぶっていないような気がするのはさすが。
「10日でおぼえる」というタイトルにはなっているものの、「10日間みっちりartonさんにしこまれる」といった趣のある高い目標を掲げつつ、それでもひとつひとつ丁寧に手順を教えていくという作りは、きっとPeter Norvigも満足するに違いありません(参考: http://www.yamdas.org/column/technique/21-daysj.html )。しかしRails本体にバグがないかどうかをTracで検索したり、見つからない場合にTracに書くべきかsecurity@宛にメールを送るべきかどうかの判断といったところまで説明するのはちょっとすごすぎ。

はじめてのRuby on Rails 2 (I・O BOOKS)

はじめてのRuby on Rails 2 (I・O BOOKS)

この本は前にも紹介しましたが、やはりある意味すごい著者によるすごい本だと思います。なんというか、ある意味artonさんが一番恐れなければいけないRails本著者は清水美樹だと確信しています。artonさんの言葉が届かない、本当に「初心者のひと」に声を届かせられるスキルを誰より持っているのは彼女です。いやほんとにさ。もちろんそれには代償もあって、清水さんなら10日かけて教えるところをartonさんなら2日で終えてしまいそうなわけではありますが。

Rails of Ruby on Rails ~Case of LOCUSANDWONDERS.COM~

Rails of Ruby on Rails ~Case of LOCUSANDWONDERS.COM~

カバーの女の子に全世界のRails使いが驚愕。もてるRails本。リア充な空気が満点の本は、中身の構成もすごいですよね。特にインタビューはもう販促、じゃなくて反則と言っていいほどの構成力で、これは素直に脱帽するしかありません。しかも技術的にも実はポイント高いし。もう誰かこの本をRailsConfに持ってって日本のRailsの底力を自慢してきてください。

まるごと Ruby! Vol.1

まるごと Ruby! Vol.1

私の方にも最初お話があったんですが、一番下の本もあったおかげで好きなことを言うだけ言ってあんまりお役に立てずにすみません。というわけで最終的にどんな本になったのかはまだ知りません。でもまあこれだけ豪華執筆陣なら大きな間違いはないでしょう。期待してます。

Ruby on Rails 逆引きクイックリファレンス Rails 2.0対応

Ruby on Rails 逆引きクイックリファレンス Rails 2.0対応

下の本のライバルでしょうね。同時発売でよかったよかった。
こちらも内容はまだ不明ですが、大場さんなら安心して読めるんじゃないでしょうか。手堅そうな本。本が大きい分、ソースコードを載せたりするのにも余裕があるんじゃないでしょうか。早く読みたい。

Railsレシピブック 183の技

Railsレシピブック 183の技

そしてついに出ますですよ。たいへん長らくお待たせいたしました。諸橋さんと私で書いた、というより圧倒的に諸橋さんが書いた部分が多いものを私と編集者さんとで全力でいじった(私が書いた部分も諸橋さんと編集者さんとで叩いてもらった)本です。
上記の本と比べると、今の時点でわかるのは「安い」「小さい(版型が)」ですかね。あと、Rubyについて独立して説明する章はありません。それをやりだすときりがないのと、せっかく『たのしいRuby』『Rubyレシピブック』と装丁を合わせてあるので、「合わせて読みたい」ということで。
それにつけても編集者の方やレビュアーのみなさまにはたいへんお世話になりました。無事に出ることになって何よりです。多謝。