「ビジネス中心」フレームワークとしてのRails

ひがさんの http://d.hatena.ne.jp/higayasuo/20080113#1200187934 より。

Railsのやりすぎ感は楽しい、でもJavaを取り巻くビジネス環境(既存システムの作り直しが多い)には合わないから、Seasar的には別の選択肢(ニュートラルな路線)をとる。
(略)
代替産業に学びつつ、自分たちのビジネス環境にフィットさせることを私はいつも心がけています。良くも悪くもビジネス中心なところが、Seasarらしいところでしょうね。

なるほどー。でも、一方のRailsも「良くも悪くもビジネス中心」のはず。Railsの出自は商用Webアプリケーションのフレームワークですし、そもそもRubyに「金の匂い」を持ち込んだのがRailsなのも記憶に新しいところです。

ひがさんはJavaを「既存システムの作り直しが多い」としています。一方のRailsの場合、それはもちろんあるでしょうけど、サイトリニューアルのような場合ですら新しく作る部分を比較的多くとるはず。DBもスキーマを引き継がずに移行させるとか。そしてもちろんスタートアップ用・新規システム構築用としての用途も高いです。

Railsの場合、既存資産をできる限り使わない方向で最適化されているはずです。もちろん既存資産を使った方が早いことは多々あるのですが、それよりも高速に一から開発できるのであればそうすればいいわけで。もちろんそうすると既存の何かしらは引き継げないんだけど、そういうところはすっぱり引き継がない方がビジネス的に有用である(less software)、という信念もあるんじゃないかと想像します。