Railsのたのしすぎさ

Railsのたのしさの一部は、「やり過ぎ感」にあると思います。
上に書いたPHPもその一種かも。あと、モデルクラスの定義ではメソッド定義すらいらない場合もあるとか、まるで専用言語のように「has_many :foo」と書けるとか、英語の単数形と複数形を使い分けたりとか、2.0のREST対応とか。はっきりいって極端に倒しすぎで、「たのしい」というより「たたたたたのしすぐる」と言いたい気分になります。

しかし、もちろん極端すぎてどうにもならないものについてはそれほど極端じゃなく書けるような次善策も(後から)できたりして、まあなんとかなる(こともある)わけですが。でも、あくまで初手は極端な策。それがRailsの真骨頂なのでしょう。

それが、essaさんも言うところの、

従来、「良いことだけど副作用もあるからバランス良く導入しよう」とされてきたことを「例外無しに全面的に導入する」という極端なことを主張したので「エクストリーム」なのです。
(略)
これは、弁証法の正反合で言うと、反を見ながら正を少しづつ合に持っていくということではなくて、とりあえず反にしてしまって、反の位置から合に持っていくということだと思います。
(http://d.hatena.ne.jp/essa/20080110/p1)

という、エクストリームであったりアジャイルであったりするRailsの思想だと思うのです。

上記のひがさんのエントリは、たぶんちゃんとバランスがとれているんじゃないかと思います(Javaはよくわからないので。また、Javaが読みやすいとは思えないんですが、慣れの問題ももちろんあります)。でも、それってエクストリームじゃないですよね(アジャイルじゃない、とは言いませんが。アジャイルもXPだけではないですし)。そこがRailsと違うところなんじゃないかと思います。

そして重要な問題は、「このやりすぎ感をJava文化に導入することは可能か?」そして「導入するべきなのか?」という問いになるんじゃないかと思います。言語というよりは、その言語を土壌とする開発方法論や開発体制や開発成果物を含めた、文化の問題。