XP祭り2008

XP祭りには今まで行ったことなかったんですが、LT五輪の審査員をすることになり初参加……のつもりが、Ruby1.9の宣伝がしたくてプレゼンの資料を作っていたら微妙に遅刻(あと、浴衣に下駄だったので歩きが遅いのを計算に入れてなかったのも敗因の一つ)。しかも時間配分をちゃんと確認しなかったので、あわてて修正していたり。あんまりうまくいってなかったような気もしてすみませんでした>見に来ていただいた方々

LTの審査をして思ったのは、技術よりも伝えたいものを持っている人の方がよいトークに見えるのかな、ということ。「誰でも15分間は世界的な有名トーカーになれるだろう」というわけではないですが。なんか一人で技巧的なところにこだわった採点をしていたようで不安だったのですが、懇親会ではそれがよかったと言われたので、ちょっと安心。
でも、

  • 画面最下部に書いた文字は読めなくなりがち
  • 黒地に赤文字は見えなくなりがち(特にU-stream中継)

といった点は、「ソースコードは拡大しないと読めない」といったことと同じくらい常識になってほしいなあと思いました。

外村佳伸、前田英作、竹内郁雄、東浩紀、石黒浩、下条信輔、堂坂浩二、南泰浩、中島秀之、輿水大和『環境知能のすすめ』

環境知能のすすめ―情報化社会の新しいパラダイム

環境知能のすすめ―情報化社会の新しいパラダイム

これはまたすごい面子ですが、約2年前に行われたシンポジウムの記録と、その後の対談、そしてそれに関する論考をまとめて本にしたもの、だそうです。これはちょっと面白そう。

馬場ぎんが『ActionScript 3.0ポケットリファレンス』

ActionScript3.0 ポケットリファレンス (POCKET REFERENCE)

ActionScript3.0 ポケットリファレンス (POCKET REFERENCE)

いちおうFlasher向けの本。
まあ、誰がどう考えてもAS3の重要な機能をポケットリファレンスの体裁にまとめるのは不可能なわけで、この本もだいぶ端折っているようです。で、これで基本は十分かどうか、はちょっと判断尽きかねる感じです。

岩上由高『Adobe AIRの基本と実践』

ADOBE AIRの基本と実践

ADOBE AIRの基本と実践

AIR本。うーん、あまり目新しさはない、ような気がします。後発はつらい。
あと、類書にも多いですが、HTML+JavaScriptMXML+AS3を両方説明するのはどうにも無駄っぽい気がしてなりません。どっちかに特化した本にしてほしいです。

宮田亮『Flex3プログラミング入門』

Flex3プログラミング入門

Flex3プログラミング入門

というわけで、こちらはFlex、つまりMXML+ASに特化した本。Flex3の名を冠する本はまだまだめずらしいですね。Live Cycle Data Services ESの説明がついているところのはこれが初めて、なんじゃないでしょうか。BlazeDSについても触れてますが、見開き2ページ(!)しかないので、単なるポインタ程度。

ちなみにAIRについてはほとんど触れてませんでした。ざんねん。

岡田佳典『CakePHP ポケットリファレンス』

CakePHP ポケットリファレンス (Pocket Reference)

CakePHP ポケットリファレンス (Pocket Reference)

CakePHPのリファレンス。基本1.1ベースで、1.2についても触れる、という形式。善し悪しは使ってみないとわからない、でしょうか。

羽生 章洋, 和田 省二『改訂新版SQL書き方ドリル』

改訂新版 反復学習ソフト付き SQL書き方ドリル (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

改訂新版 反復学習ソフト付き SQL書き方ドリル (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

初版は持ってたんですが、CD-ROMがほしかったので。

田中達治『どすこい出版流通』

どすこい 出版流通

どすこい 出版流通

http://d.hatena.ne.jp/kongou_ae/20080721/1216650917
http://d.hatena.ne.jp/copyright/20080723/p1

「Copy & Copyright Diary」と「60坪書店日記」でほめていたので買ってみました。確かによい本。良書を売り続ける(良書でビジネスをする)のに必要なのは倉庫と物流とシステム化、というクリアな論の建て方は感動的。すごい。

物流はほとんどまったく理解してない(Webアプリに物流はほぼ存在しないので。在庫管理のコードは書いたことあるけど)のですが、やはり重要なんだろうなあ、と。

『Rubyの絵本』その後

やっぱりいろいろ気になるので、『Rubyの絵本』は赤ペン片手に再読してみました。チェックしたのは20箇所くらいでしょうか。 全部が全部間違いの指摘、というわけでもなく、動きには問題なさそうだけど単に気になったというだけ、というのも含めてそれくらい。

あと、『Cの絵本』『C#の絵本』『Javaの絵本』『JavaScriptの絵本』『PHPの絵本』などをぱらぱらと読んでみました。あるいは他の言語の本をそのまま写したのかな? とも思っていたのですが、それぞれ違っていて、それなりにていねいな仕事にはなっている模様。いやまあ言語が違うので合わせるにも限界があるんでしょうけど。

ただ、その言語について相当詳しくないと、その言語の本の入門書が適切かどうかっていうのは評価しづらいですね。特に「絵本」では思い切った取捨選択をしないとそもそも成立しないと思うのですが、その取捨選択基準が評価できません。ので、C#とかJavaとかの絵本は、いいのか悪いのかなんとも言えません。

それにしても、なんでRubyだと、インデントが4スペースだったりメソッド名がcamelCaseだったりするだけで、妙に落ち着かない気分になるんでしょうね。camelCaseはともかく(Javaでアンダースコア区切りのメソッド名だったら相当異様でしょうし)、インデントが2だったり4だったりするだけで違和感があるのは、例えばJSだとそんなに気になるわけではないので、なにかが違うんでしょうか。

eachがなかなか出てこない(ためにforループが前半では活躍する)のも、eachよりもforの方が分かりやすく、最終的にeachを使うようになるのであれば何も問題ないのですが、それはちょっと怪しいかも。うーん。

あ、あと、ファイルの読み書きにblockを使って自動的にcloseにさせる、という例と、例外でのensureの処理は説明してほしかったです(ensureはせっかく索引にあることですし)。でも説明すると長くなっちゃうのは避けられないかも。それでもなんとかしてほしかった、と思います。

Rubyの絵本

Rubyの絵本