ジュンク堂書店池袋本店トークセッション『書籍『―私にもできちゃった―NetCommonsで本格ウェブサイト』 発売記念〜 21世紀を生き抜くスキル 〜「ウェブと論理を味方にする!」』

えー、来月11月12日(木)ですが、いつも大変お世話になっているジュンク堂書店池袋本店さんでまたトークセッションに出演します。

今回は、『NetCommonsで本格ウェブサイト』や『数学は言葉』『計算とは何か』などの著書が矢継ぎ早に出されたり、また日本OSS奨励賞(ってOSS貢献者賞とは別なの?<よくわかってない)も受賞されたりと八面六臂なご活躍をされてるんだけど実際にお会いしてみるとちょっとイメージが違った(失礼)新井紀子さんと、
NetCommonsの普及活動を行うNPO法人コモンズネットの理事をされている平塚知真子さん、さらにカソウケンの内田麻里香さんと一緒に参加します。

お題としてはNetCommonsがテーマではあるんですが、あんまり細かいことに突っ込んでも時間もないので(「なんでMapleなんですか?」みたいなフレームワークトークをして盛り上がる面子じゃないので。でも10分でできるコテコテCoCなフレームワークではないことには、利用者層と利用シーンからいって実は地味に意味がありそうな気もするんだけどそれはまた別の機会にでも)、情報共有とか論理とかコミュニケーションとか、浅く広く扱いつつ、新井さんとその周辺の活動についてお話をうかがう感じではないかと思います(私と内田さんは聞き役な感じのはず)。

なんかもう結構予約が入っているらしいので、興味ある方はお早めに予約ください。よろしくお願いします。

以下サイトから転載。

書籍『―私にもできちゃった―NetCommonsで本格ウェブサイト』 発売記念
〜 21世紀を生き抜くスキル 〜
「ウェブと論理を味方にする!」

新井紀子高橋征義内田麻理香、平塚知真子
クロストーク

■2009年11月12日(木)19:00〜

数学者である著者が、どうして情報共有基盤システムの開発の中心にいるのか?
社会共有知が世の中に果たす役目とは?これからの情報共有基盤に求められるもの?
NetCommonsの役割?正確な情報共有とその伝達のために必要で、
複雑な社会を賢く生きるための武器となる論理的思考とは?などについて、
情報やコミュニケーションに関する識者と語るトークセッション。

申し込み方法などは以下。

■入場料 1000円(ドリンク付)
■会場 ジュンク堂書店池袋本店 4階カフェにて
■定員 40名(お電話又はご来店にてお申し込み先着順)  
■受付 お電話又はご来店(1Fサービスカウンター)にて先着順に受付。
※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願いいたします。
お問い合わせ 池袋本店 TEL03-5956-6111

新井さんの著書はこちら。

私にもできちゃった! NetCommonsで本格ウェブサイト

私にもできちゃった! NetCommonsで本格ウェブサイト

数学は言葉―math stories

数学は言葉―math stories

計算とは何か (math stories)

計算とは何か (math stories)

NetCommons本はNetCommonsに使ってる人・使おうとしてる人なら必読でしょう。そうでもない人は、場合によっては先にアプリを実際に使ってみた方が早いかも。Ajaxな管理画面は結構「をを」と驚くかもしれません。UIにはこだわりがあるとのことで、JSばりばりなのは賛否あるかもしれませんけど(自力でJSをカスタマイズしたい層には厳しいかもなので。でもそれはターゲット層の問題でもある)。

『数学は言葉』は、数学はわりと題材だと割り切って、あとは自然言語と論理式の相互変換の訓練をする本、というと身もふたもないというか、それがなぜ重要かというのがすっぱり落ちているんですが、まあそういう本です。まあ確かにこういう本はあんまりなかったけれど、ここができないと数学ができないのは当然で、数学にガチに向かうための基礎訓練としては面白い着眼点な本。自然言語部分についても一章割いて紹介されてますが、正直ちょっと唐突というか、生成文法(具体的には句構造文法)のほんの概要とその限界の説明だけで終わってしまうので、消化不良な感じもしないでもありませんでした(すみません)。

ついでに内田さんの著書も。めぼしいのは一通り読んだのですが、個人的にはこれが面白かったです。

一見ふつうの料理の本というか、実際に料理の本の棚に置かれていて、体裁もそれっぽい感じになるのですが、中の文章はというと、「玉ねぎに含まれる硫化アリルの一種『アリルプロピオンアルデヒド』」みたいな台所にはなじみそうもないサイエンスな言葉がばんばん入り込んでしまっていて、一種独特な読後感があります(すすすみません)。ううむ。どっちかっていうと科学が好きなひと向けの料理本、でしょうねえ。料理本には科学が足りない!とお嘆き(?)の方はぜひ。