芋について熱く語りたい人は三浦俊彦『戦争論理学 あの原爆投下を考える62問』を読めばいいと思う
- 作者: 三浦俊彦
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2008/09/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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芋畑の件は、個人的には詳しい情報がわからない上にそれほど知りたいとも思わない(私の人生のプライオリティにはあまり関係ない)ので、単に思考訓練的な意味合いしか感じないのですが、そういう意味では『戦争論理学』と同程度には興味深い話題ではあるのかもと思いました。
この本は「原爆投下は是か非か」という、いかにも炎上しそうなテーマを取り上げ、そこから出てくるであろうさまざまな賛否両論に対し、クリティカルシンキング本的な考察を延々加えるという本です。政治的な議論が好きなひと、右のひとからも左のひとからも全力で疎んじられそう。いかにも三浦俊彦さんっぽい。
そして、「子供が」云々の議論が気になる方は、本書まえがきでいうところの「〈あの論法〉」、「被爆者の体験談を聞いても、その被爆地の悲惨な写真、映像などを見ても、あなたはなお原爆投下を肯定できるのか!」に関係するものだと思うので、第54〜57問が参考になるんではないかと思います。
なお、否定論・肯定論の主な論拠は付録1に、さらに作者のまとめというか総括はあとがきに書かれているのですが、興味ある方は読んでいただければ。