安岡孝一+安岡素子『キーボード配列QWERTYの謎』、あるいは執筆の作法

キーボード配列QWERTYの謎

キーボード配列QWERTYの謎

以前から↓この辺の日記(いっぱいありすぎるので一部のみ抜粋)を読んでいた人には、タイトルを見ただけで「ついに真打ちの登場か」という気分になれる本。
http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/280542
http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/367896
http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/407778
http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/408322

本の中身も素晴らしくて、本文の端々に、山のような参考文献(ざっと500弱)への参照番号がつけられているという凝りよう。図版だけでも100を越えていて(そしてこちらも当然のようにすべての図版の出典を巻末に載せていて)、これを眺めるだけでも歴史の重みが感じられます。
QWERTYのデマを撲滅し、誤った主張を(ちゃんと調べずに)繰り返す愚行を殲滅させたいという著者らの動機も、こんなにすごい一冊の本を作るまでに昇華されるのだなあとしみじみ感心します。というか見習わないとなあ。

安岡さんのQWERTYネタははてブで探しました。いっぱいブックマークされてます。
http://b.hatena.ne.jp/t/qwerty