速水健朗『自分探しが止まらない』

自分探しが止まらない (SB新書)

自分探しが止まらない (SB新書)

まだ途中ですが、アジャイルとかGTDとかsocial changeとかはてなはやっぱり京都で開発してる方が似合うよ話とかが好きなひとは必読。

著者は同世代の人のようで、あーひょっとしてこのタイトルは『Romanticが止まらない』とかけてるのかなーと思ったら、あとがきにはこれと『愛が止まらない』からも拝借していると書いてあり、いやはやしょうがないねこりゃという気分。

ついでに書いておくと、著者は「自分探しの旅」を「現実逃避」「変身願望」としていますが、SFやラノベを読んだり書いたりするのも多かれ少なかれ「現実逃避」「変身願望」を含んでいるはず。それでもって新井素子みたいに逃避先でも延々説教したりするのを好んで読むのは、現実逃避はまさに逃避でしかないと理解してはいるもののだからといって止めるわけにもいかない、というねじくれた感覚を実感(痛感)している上でそこへの共感を求めているからに他ならないはず、なんでしょうね。いやはや。