考えてること

http://www.jitu.org/~tko/cgi-bin/bakagaiku.rb?bakaid=20070329

メモ。

「人生に、意味なんてない」新井素子ニヒリズム。自分のあらゆる行為は、本当に根本のところでは「無意味」でしかないことを心の底から悟ること。その上で、それでもなお、「善く」生きようとすること。それこそが彼女の物語系の最深部にあるものだと確信しているし、私自身も生きている限りずっと共有するべき・共有したい問題系だとも確信している。彼女自身は「矛盾しているのが、人間。」という身もふたもないロジックで完結することもあるが(それは物語という性質上仕方のないことではあるのだが)、それは問題の解決ではないし、一足飛びにそこに行っても仕方がないので、私は私なりに引き受け方を模索し続けようと思う。

ラズベリージャムの法則。広めることは薄めること。私は私を薄めたいとは思わない。

現場にいること。現場から離れた言葉や行為はむなしくなりやすく、また私が現場を離れてうまくやれるとも思っていない。それだけ時間をかけなければうまく回らないのであれば、それはやり方を工夫するべきで、その工夫は自分で行うべきことで、急に短くすることは困難(でも中長期的にはなんとかしたいし、最近の状態は以前の問題のフォローなので仕方がない)。

「おまえの言葉にはおまえ自身の血が流れているか」シャクシャインの言葉(のはず。原典不明。相馬から聞いた)。私が仕事で書いているコードやSQLやppt資料や連絡メールには、私自身の血が流れていると思う。そしてそれは今までの、そして今現在の私の周りにいる同僚たちのおかげでできているものだと思う。

大聖堂の石工の話。私がよいWebアプリのコードを一行でも書けば、その分だけ世界のWebアプリは進歩する、と確信している。たった一行分だけであっても、進歩は進歩。全てのプログラマはそのように思いながら、大切な一行を書くべきだろう。

……とまあ、そんなことを考えながら今日も仕事してました。