ちゃんとCSSするためのスタイルガイド入門

スタイルシートを概観する本。出来のほうは、うーん、そこそこでしょうか。
デザインの能力がないけどCSSの理論の基本は『セオリー・オブ・スタイルシート』(ISBN:4774127833)を一通り眺めた(理解はしてない、というか理解できるとは到底思えない)という私にとっては、第1章はだいたい知ってる内容で、第4章は手が届かない、ということなので、2章と3章に期待して読んでました。
2章は同じテンプレートからレイアウトの異なるページをCSSのみで作る、という章で、参考になりました。ただ、横幅がピクセル数で固定されている例だけで、いわゆるリキッドデザインについてもフォローしてもらえればよかったかも。
3章は応用例。説明は分かりやすかったのですが、この章で印刷、タイポグラフィ、フォーム、携帯と、4つも扱うにはもうちょっとボリュームが欲しい気がします。

全体としては、とりあえずCSSへのとっかかりには良さそうですが、この分野は類書が多いので、比較してどうなのかはよく分からない(私自身は大して読んでないし)、という感じです。

ちなみに上述の『セオリー・オブ・スタイルシート』はすごい本で、新しいことを覚えるときにまず仕様書から読むタイプの人がCSSを覚えるのならこの本しかない、というような本です。ひょっとするとデザイナーよりレンダリングエンジンを開発する人向けかも、というくらいの勢いです。ごく一部の人には強くお勧め。