黒井勇人『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

まとめスレで一部は読んでました。本になってめでたいですね。
って、ここで終わるんでしたっけ。なんかここから続くんだけど読んでなかった気がしてたんですが、実は最後のところは読んでいたのか。

Jon Kleinberg, Eva Tardos『アルゴリズムデザイン』

アルゴリズムデザイン

アルゴリズムデザイン

……高いよ! と誰もが叫びそうですが。
ふつうのアルゴリズムの本が、どちらかというとイディオムやデザインパターンレベルの、つまり実装寄りの話が多い(ような気がする)中、もうちょっと問題領域側に近寄った本、ということらしいです。つまり、現実の問題に対して、それに対処するにはどのようなアルゴリズムを選択すればよいのか、問題とアルゴリズムをどのように結びつけるのか、といったような本。

解いてほしい問題をもって相談にくる人にとっては、その問題がNP-困難であるのであきらめるしかない、という返答は決して満足できるものではない。(p505)

というのは象徴的な文かも。

……と言いつつも、PSPACEとか、「永遠に動作するアルゴリズム」とかの方も面白そうかも。アルゴリズムなのに「永遠に動作する」とは!(<アルゴリズムのよくある定義では「停止すること=永遠に動作しないこと」というものもあるくらいなのに注意) これも本書ではテトリスを例にとっていて(この辺のカジュアルな感じはよいです)、テトリスを解くためのアルゴリズムは無限ストリームにに対して反応するものとされていて、これはネットワークのルータや分散ファイル共有システム、機械学習の分野でも見られるとしています。なるほど。

こういうのは、仕事で必要になるのは1年に1回あるかないか(普通はない)のですが、まさかのときのために手元にあるのはよいかも、という本でしょう。

Flash OOP Japan、株式会社クスール『FLASH OOP for ActionScript 3.0』

Flash OOP』のAS3版、なんでしょうか?(前著は持ってない) いろいろ手広くフォローしてます。扱っているネタも適度に濃いものもあるのはうれしいんですが、手広い分個別の内容は手加減しがちになってしまっているのはちょっともったいなかったかも。たとえば6章の大規模開発から学ぶFlash構築では、モデリングICONIXの説明が結構な分量をしめてしまってますが、そーゆーのはすっとばして、普通に開発プロセスの一つや二つは知ってる人向けに、「ではFlashにプロセスを導入するとどうなるか・どうするべきか」みたいな話を2ページ目から繰り広げてくれるとうれしかったんですが……それじゃ誰も読めないか。ううむ。

クジラ飛行机『Adobe AIRプロフェッショナルガイド』

Flexの方がよかったのでこちらも買いました。HTML+JavaScriptの説明が結構多くて、MXML+AS3の方が少なくなっちゃったのはざんねん……。やっぱり手軽さから言えばJavaScriptもあなどれないんでしょうか。ううむ。そういう意味ではFlexの方の改訂版が読みたいですね。

ZAPA『はじめてのAdobe AIRプログラミング』

Adobe AIRプロフェッショナルガイド Windows & Macintosh対応

Adobe AIRプロフェッショナルガイド Windows & Macintosh対応

これも買いました、というところ。内容は前著とあまり変わらないっぽい(情報的に古くて動かなくなったところが修正されたのがメイン)ようですが。

デラックスベツコミ 2008年08月号

う、デラックスじゃない方のベツコミamazon出てこない……。

デラックスの方はタアモ『ライフル少女』、もう片方はタアモ『おばけ村へようこそ』が目当て。『ライフル少女』は頑張ってお話を作ろうとしているんだけど、ストーリーをなぞるのと、個別のシーンを描くのでいっぱいいっぱいに見えてしまうのが難。ちょっとつらい。
『おばけ村』のほうは、ちょっとホラー風味なショートストーリーで、ひねりはないけど持ち味が出ている佳品、じゃないでしょうか。
あとは今月末に出る新刊に期待。

開米瑞浩, 森川滋之『ITの専門知識を素人に教える技』

ITの専門知識を素人に教える技 (エンジニア道場)

ITの専門知識を素人に教える技 (エンジニア道場)

あの名著『ネーミングと掟と極意』のひとの最新刊。今回は「コーチング」でも「プレゼンテーション」でもない「教える技」としての「ティーチング」の本。
まだ途中ですが、教える活動の実践のことを「プラクティス」と名づけるのは、ソフトウェア開発手法関連用語の「プラクティス」とかぶっていてちょっとつらいです。名前空間は狭い。

銀色夏生『詩集「エイプリル」』

詩集 エイプリル (角川文庫)

詩集 エイプリル (角川文庫)

すごい久しぶりに買った気がする。
銀色夏生は詩の長さと面白さが反比例するひとで、最近のはちょっとというか、つれづれノートとかもあんまり好きではなかったのですが、これはひさびさにヒットかも。

「ある瞬間」
僕の歌を馬鹿にしたってかまわない
けど君らにだって
僕の歌が胸を打つある瞬間があるはずなんだ
ほんの一瞬だとしても

というのはストレートで妙に響きました。

有川浩『空の中』

空の中 (角川文庫)

空の中 (角川文庫)

あとがきが素子さんなので。

和泉かねよし『メンズ校4』

メンズ校 4 (フラワーコミックス)

メンズ校 4 (フラワーコミックス)

安定してるなあ。男子の描き方も女子の描き方もよいですよね。少年誌でもおっけーだと思います。

円城寺マキ『プライベート・プリンス5』

プライベート・プリンス 5 (フラワーコミックス)

プライベート・プリンス 5 (フラワーコミックス)

ようやっと最終巻。もう『ヨルカフェ1』の方も読んでますが。
こちらもつつがなく大団円で安心して読めます。