反論作法

メモ。最近心の余裕がなくて140字以上の文章が書けないのですが、ちょっといろんな人に「続きは書かないのか」と言われたので。
本論ではないメタ議論なのですが、とりいそぎ書いておきます。

  • 公開の場で反論を行うことの目的は2つある。一つは相手を説得すること。もう一つは、第三者を説得すること。
    • 後者は相手の説得をあきらめた(あきらめている)際に行われる。本人に語りかける文体でも、本当に想定している読者は両方の読者
  • 相手を説得する場合、相手の(誤った)論理を無視して自分の(正しい)論理を展開するのは無謀。ふつう議論したい相手とは思われない
    • 単にけんか売りに来ただけの人と思われたり、議論するのは不毛なひとと思われたりしがち
  • 相手の説得を考える場合、相手の論理に載りつつ、自然に相手が趣旨替えするように向けたりする
    • 相手の矛盾点をつく、という筋もあるけど、これが通用するのはよっぽどできた人and/or信頼関係のあるひとにしか使えない
    • 説得は勝ち負けではないので、「議論に負けた」と相手に思わせる必要はない。単に相手が趣旨替えすればOK。気にしない
  • あるいは説得をあきらめて、対立点の明確化を目指す場合もある
    • この場合も、相手にその気がないと難しい。一方的になったりする
  • 一方、第三者の説得を目指す場合、相手の論理は無視しても構わない。自分の論理が正しいと思わせればOK
  • ただし、相手の方が正しいと思っている読者を、正面から正論で説得することは無理
    • そもそも自分に信頼感がないのに説得するのは困難
    • 相手の方が社会的立場や知名度が高い場合は特にそう
  • いずれにしても、公開の場での意見交換(的な呼びかけを含む文章)は、読み手/聞き手のためになる意見を言うことが必須
    • 自分の正当性を相手が聞こうとしない言葉で主張しても自己満足にすぎない
    • 周囲に対しては「私は自己満足したい人です」とアピールしていることになる。それはうれしくない
  • なんかこういう論旨の短文書いてるとmedtoolzさんみたいな気分になってきた
    • でもせっかくなのでこのまま公開します