ラス・オルセン『Rubyによるデザインパターン』

Rubyによるデザインパターン

Rubyによるデザインパターン

Rubyデザパタ本はたぶんこれが初めてのはず。GoF本のパターンに習いながら、でもGoF本の構成とかはそれほど気にせず、Rubyではこんな感じです、という感じで進んでいきます。

本の内容としてはそんなに悪くないというか、GoF本とは違って動的言語の特徴を生かしたサンプルなんかもあっていい感じなのですが、なんていうか、個人的にはそんなにぐっと来なかったです。やっぱりThe Design Patterns: Smalltalk Companionを先に読んでたからでしょうか。この本はSmalltalkですが、Rubyにも通じるような、動的言語ならではのデザパタ再解釈が書かれていて非常に参考になった記憶があります。というか、本書でも巻末に参考文献としてGoF本の次にDPSCが載ってるわけで。あるいは、デザインパターンがもてはやされた時期がもうだいぶ過去のものになってしまったから、かも。

それにつけても、ピアソンエデュケーションの表紙はなんとかならないものかと思いました。