『Rubyプログラミング入門 はじめてのプログラミング、はじめてのRuby』
Rubyプログラミング入門 ―はじめてのプログラミング、はじめてのRuby
- 作者: まえだひさこ,清水智公,土屋一樹
- 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
- 発売日: 2009/03/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こっちも原先生の「Rubyプログラミング入門」とタイトルがかぶってますね……うううむ。
BNNのRuby本ですが、なんでも『たのしいRuby』の対抗本だそうです。まじすか! というか、『たのしいRuby』が読めなかった人でも読めるくらいにわかりやすい、とか。まあ確かに説明はていねいな感じはします。
WindowsとMac対応なのはさすがBNN、といったところでしょうか。しかもMacはMacPortsをインストールして1.8.7にも対応してます。それならいっそWindowsに関しても、artonさんのASRで1.8.7に対応してほしかったような(One click installerなので1.8.6のみ対応)。
んー、ざっとみた感じでは、あんまりRubyっぽくない記述がたまにあります。一番気になるのはファイルの読み込みなどにブロックを使ってない点。もしかしたら「初心者にブロックは分かりにくいかも」という配慮があったのかもしれませんが、やっぱりここはブロックの方がいいと思いますよ。具体的に言うと、たとえば222ページは、
fp = File::open("income_outgo.dat") while temp_text = fp.gets work_data << temp_text.split(",") end fp.close
とか書くより、
File.open("income_outgo.dat") { |f| while temp_text = f.gets work_data << temp_text.split(",") end }
と書く方が、closeを意識しなくてすむので、おすすめなのです。というか、私でも誰でもレビュアとして一声かけてくれればよかったのに、と思わないでもなく。まあ難しいのかもしれませんが。