志村五郎『記憶の切繪図』

記憶の切繪図―七十五年の回想

記憶の切繪図―七十五年の回想

谷山・志村予想』の志村五郎のエッセイ。
ざっと読んだ感じでは、厳しい人というか、確固たる信念を持って、それをがんがん押し通す人、という印象。
ぴきぴきとした、いかにも理系らしい短文からなる文章の中、谷山のことが随所に現れる。谷山が31歳で自死した時に書いた回想の文章の動機、谷山・志村予想についての二人の関係なども。
付録も重要。付録2で、日本人は真似が上手いが創造力が足りない、という俗論に対し、「日本人は世界で最も創造力に富む国民の中に入るのではないかと思う。」と言い放っているのが興味深い。

結城浩『数学ガール』

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

う、すみません、実は買ってませんでした……小説/ラノベとしてはリーダビリティに難が、というかなんというか。内容は悪くはなさそうだったんですが。
でも、続編も出てきたことなので読むことにします。

宇野常寛『ゼロ年代の想像力』

ゼロ年代の想像力

ゼロ年代の想像力

連載でもわりと読んでましたが、単行本になったので。要するに東浩紀の不幸は上手く組み合えるライバルがいなかった、ということかも。宇野さんも東さんもポジション的には大変だなあと思いますが、それと仕事の内容とは直接関係はないと思うので、頑張ってほしいと思います。

荒木勇次郎『MovableType 4.2 Perfect Guide』

Movable Type 4.2 パーフェクトガイド

Movable Type 4.2 パーフェクトガイド

MTの新しめのやつの本を探していたのですが、とりあえずいくつか勧められた中でこれを。
本当はダイナミックパブリッシング周りが知りたかったんですが、あんまり載ってないかも。

株式会社イーシー・ワン『JRuby徹底入門』

JRuby 徹底入門

JRuby 徹底入門

前に買ったやつは景品として提供してしまったので買い直し。

Peter Seibel『実践Common Lisp』

実践Common Lisp

実践Common Lisp

RHG読書会にはしばらくひよって参加してないので初読。

水野貴明, 石井勇一, 新藤愛大, 岸田健一郎, 荻野淳也, 安井力, 田中慎司『Webアプリケーションテスト手法』

Webアプリケーションテスト手法

Webアプリケーションテスト手法

あとで書くogijunがあとじゃなく書いた本。その他いろいろな人がいろんな視点でテストを語っているのが興味深い。

松原望『入門ベイズ統計』

入門ベイズ統計―意思決定の理論と発展

入門ベイズ統計―意思決定の理論と発展

ベイズ統計は知っておいた方がよいかな、ということで。

小島寛之『完全独習 統計学入門』

完全独習 統計学入門

完全独習 統計学入門

上の本を読む前に統計について復習しようかと。

中邨登美枝『これからはじめる HTML&スタイルシートの本』

これからはじめる HTML&スタイルシートの本 (自分で選べるパソコン到達点)

これからはじめる HTML&スタイルシートの本 (自分で選べるパソコン到達点)

タグもよく知らないかもくらいな初心者向けの本を探して、ひっかかったのはちょうど新刊のこの本だったので買ってみました。
自分で使う本じゃないから加減がよく分からないのですが、これはずいぶんとていねいな書き方に思えます。

栗原明則『速習Webデザイン 改訂新版 HTML & スタイルシート』

速習Webデザイン 改訂新版 HTML & スタイルシート

速習Webデザイン 改訂新版 HTML & スタイルシート

上の本の続き、くらいのレベルかと。

実践的アプローチに基づく要求仕様の発注者ビュー検討会『失敗しない外部設計』

発注者ビューガイドラインに学ぶ 失敗しない外部設計

発注者ビューガイドラインに学ぶ 失敗しない外部設計

発注者ビューガイドラインktkr!というわけで。まあ業務システムよりなので、うちでやってるようなWeb系にそのまま持って行くのは難しそうですが、こういうガイドライン化は嫌いではないです。
それはさておき、なんかamazonの著者名がすごいことに。

タアモ『お願い、せんせい』

お願い、せんせい (フラワーコミックス)

お願い、せんせい (フラワーコミックス)

タアモ最新刊。3つの短編。やっぱり短編だと安心して読める、かなあ。『恋月夜のひめごと』よりはこっちの方が好きですね。

Cobalt 2008年9月号

Cobalt (コバルト) 2008年 09月号 [雑誌]

Cobalt (コバルト) 2008年 09月号 [雑誌]

とうとう出てしまいました……! 詳しくは後述。

Cobaltリニューアル

ついにCobaltがリニューアル。単行本サイズになってしまいました。
一応その分厚くなっているようですが、思ったほどではないかも。あと、なぞに桑原水菜今野緒雪のイラストつき手書きメッセージのコピーみたいな変なやつ(失礼)がついてきた。
桑原水菜と言えば、ついにロマン大賞の選考委員になってしまったわけですが、選評の最後、

最後に、元選考委員で私達コバルト出身作家の大先輩である氷室冴子先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

という言葉が、ちょっと胸につまった。それ以外も選評はいろいろ面白い。
あと、短編賞の選考で、三浦しをんがBLっぽい話をマイノリティーの問題と絡めて論じてたのが印象的。