ウェブ、生きていくこと

梅田望夫ウェブ時代をゆく』を読みながら、ずっと考えているのはitojunさんのことだった。
梅田さんならitojunの墓の前でも、自分を信じろ、好きを貫け、と言ってくれるのだろうか?

いや、言ってくれるのかもしれない。これまでの何倍も、「サバイバル」を強調しながら。

この本での梅田望夫オプティミズムには、どこか暗い陰があるように感じられる。自身の来歴が記されていたからかもしれない。

malaさんのエントリも読んだ。

http://mala.nowa.jp/entry/41ca6cdb15

この本での梅田望夫は、malaさんが書くもちお像よりも、mala自身に近い。

「まずはパソコンとインターネットで何が出来るのかを多くの人に知って欲しい。ユーザーの無知を前提として成立していたビジネスはさっさと崩壊してしまえばいい。もっと情報を、全部ぶちまけてしまえばいい。無知な大衆を煽ることによって起こる変化になど興味がない。」という言葉には、全て梅田望夫は全力で首肯しそうな気がする。もちろん梅田望夫とmalaには大きな違いがあるのだし、それはそれで興味深いのだけれど、少なくともこの点ではない。

あのエントリでのmalaさんとの違いは、梅田さんなら「俺は買わない。恥ずかしいし。」と言わず、ついついネトランも買ってしまい、ほめるにしろけなすにしろ空気を読まないリアクションをしかねないところだろう。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)